当社のリチウムイオン電池は、「積層式ラミネート形リチウムイオン電池」に分類されます。
リチウムイオン電池には、「捲回式円筒形」や「捲回式角形」などもありますが、当社が採用している「積層式」は比較的高出力に適する構造のため、ロボットやドローン等の産業用途に適しています。
リチウムイオン電池は高温になることを避ける必要があります。一般的に、大電流での充放電で電池の発熱は大きくなりますが、ラミネート形のセルは円筒形や角形よりセルの表面積が大きいため放熱しやすく、かつ、積層式は内部抵抗が小さいため発熱を抑えることができます。また、当社のセルは放電電流の大きさに対して実効放電容量の下がり方が小さいなどの特徴があります。
電池の材料(電極化学物質等)については、各種用途に応じた材料を開発・選択しています。
電極を積層したものを軽量なラミネートフィルムで包み込んでいるため、ラミネート(パウチ)形と呼ばれます。
一方、円筒形や角形のリチウムイオン電池は鉄などの金属の缶を用いているため、外装材として堅牢ですが重量は重くなります。
積層式は、電極1枚ごとにタブリード(電流の取り出し部)があり、多数の正・負電極を”積み重ねる”構造、一般的な捲回式円筒形は、細長い電極にタブリードを1~2個を取り付け、”巻く”構造です。
比較すると、積層式の方がタブリードの数が多いため、内部抵抗が低く、電流が取り出しやすくなります。