古河電池では、「コンプライアンス」とは、役員および社員全員が各種法令・ルールを守ることはもちろん、常に社会的、道義的責任を念頭において行動すること、すべての人に公正・誠実に接することであるととらえています。
また、社会が絶え間なく変化していく中、古河電池が持続的に発展していくためには、既存事業を拡大するとともに、新技術・新商品をタイムリーに提供していくことが重要ですが、新しい技術や事業への挑戦には、必ずリスクが伴います。コンプライアンス違反も含め、リスクを感度よく見極め、低減していくことが、業績の安定化や持続可能な成長に欠かせないものとなります。
古河電池は、リスクを「当社グループの事業目的の達成に重要な影響を与え得る損失の危険を伴う不確定要素」と定義し、事業活動におけるリスクの把握・評価、リスク発生時の対応法、予防策・再発防止策、管理主管部門などをリスク管理規程およびリスク対応マニュアルにまとめ、平時よりリスクマネジメントを意識する企業文化の醸成に努めています。
1.法令等の遵守
- 業務遂行に関る関係法令の内容を十分に理解し、適正に許認可の取得・届出を行い、当該法令を遵守し適切に行動します。
- 社会の安全・秩序を脅かす反社会的勢力には、毅然とした態度で対応します。
2.製品等の信頼性・安全性の確保、地球環境への配慮
- 社会に有益で信頼性の高い、安全な製品・サービスの提供に努めます。
- 環境に関する法令を遵守し、地球環境に配慮した事業活動を心がけ、環境保全、資源の有効活用に努めます。
3.公正競争
- カルテルや談合による不当な取引制限、優越的地位の濫用による不公正な取引など独占禁止法に違反する行為を行わず、常に公正で自由な企業間競争を行います。
- 取引先に対しては信義誠実をもって対応し、相互の立場を尊重し合理的な取引を心がけ、健全な関係を築きます。
4.海外活動
- 海外事業活動においては、当該国の法令等を遵守するとともに、文化・習慣等を尊重します。
- 輸出に際しては貿易に関する法令等を遵守し、大量破壊兵器等の開発等に用いられることのないよう、適切な手続きにより実施します。
5.情報の取扱い
- 企業秘密に関する情報は、適切に管理し、業務外の目的に使用したり、会社に無断で社外に発信、持ち出し、開示または漏洩しません。
- 個人情報等の取扱に関しては、個人情報保護法や社内規程等に基づき、不正利用や社外への漏洩等が生じないよう、適正な管理、取扱いを行います。
- 企業活動及び財務状況等に関する情報を適時・適切に開示し、会社情報が公平・正確に伝わるよう努めます。
6.安全衛生、人権等
- 安全衛生に関する法令等を遵守し、安全な職場環境の整備に努めます。
- すべての人の人権を尊重し、非合理な差別等を行いません。
7.役職員の義務
- 法令および社内規程等を遵守するとともに、法令や社内規程等に反する指示・命令等は行いません。
コンプライアンス推進体制
古河電池が社会的責任を果たし、社会的信用の維持向上ならびに企業価値の増大を実現していく過程において、コンプライアンスは最も重要な経営課題の一つであるととらえ、経営会議のメンバーで構成されたコンプライアンス委員会を中心に、コンプライアンス浸透・コンプライアンス上の課題を見過ごさない体制づくりに取り組んでいます。
- コンプライアンスに関する教育等
- J-SOX勉強会
- ハラスメント防止キャンペーン*
- 競争法と贈収賄規制講習会(古河電気工業㈱主催)
- 理解度確認の監査
- コンプライアンス意識調査を実施し、結果を社内周知
- 海外子会社のコンプライアンス体制強化
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内部通報制度
古河電池は、公益通報者保護法(平成 16 年 6 月 18 日法律第 122 号。)の趣旨に則り、法令等違反行為の早期発見・是正を図り、内部通報者を保護し、もって古河電池のコンプライアンス経営の推進・強化に資することを目的として、内部通報体制を構築しております。
内部通報体制として、社内通報窓口と外部第三者機関を利用した社外通報窓口を設置しており、社外通報窓口では匿名での通報が可能となっております。通報内容は、内部通報窓口が厳重に管理し、通報者が不利益を被ることがないよう十分に配慮しなから調査し適切に対応しております。
*ハラスメント防止キャンペーンの主なテーマ
- 職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言
- LGBT
- 実際にハラスメントが成立すると、どのような責任を負うことになるのか
- セクシュアル・ハラスメントの加害者にならないための留意点
- パワーハラスメントにならないための指導法
- 職場におけるマタニティ&パタニティハラスメント
- ハラスメント相談窓口
- アルコール・ハラスメントチェック