「暑いですね」がお決まりのあいさつになっている今日この頃。
気になるのがエアコン使用に伴う電気代。
6、7月分がぐっと上がっているかと思いますが、
8月からは政府による電気代の補助が再開されるのでホッとひと安心ですね。
しかし、電気料金はどうしてこんなに高くなってしまったのでしょうか。
まずは世界的な脱炭素の動きに加え、ロシアのウクライナ侵攻による、
エネルギー資源が豊富なロシアに対する経済制裁があげられます。
コロナ禍があけて、経済が活発になり電力需要が増加しているのも理由のひとつ。
さらに、以前から問題になっている国内の電気の供給力不足、そして円安。
これで上がらない方が不思議なくらいです。
そして、毎月の電気使用料明細を見て気付いている人もいると思いますが、
再生可能エネルギー発電促進賦課金も上がっています。
こちらは再エネ導入を促進するため、
電力会社が再エネ発電による電力を買い取るコストを家庭や企業で負担するというもの。
もちろん電気料金の上昇は問題ですが、やはり2050年のカーボンニュートラルを目指すには、
再エネ導入がもっと進まなければ意味がないのです。
ということで、既存の太陽光発電や風力発電だけではなく、
もっと違う代替エネルギーはないのか調べてみました!
香川県では「うどんまるごと循環プロジェクト」というユニークな施策を実施。
廃棄うどんからバイオガスをつくって発電する、いわば「うどん発電」が始まっていました。
また、北海道では家畜の排泄物を使いバイオガスをつくっていて、
契約農家70軒分の排泄物から一般家庭2400軒分の電力量(1日)を生み出していました。
また、ベルギーでは小さな水力タービンを3Dプリンターでつくり、
コストを抑えて小型水力発電を行うための開発プロジェクトが進んでいます。
電力供給が不十分な発展途上国などで役立ちそうですし、
水が豊富な日本でも効果を発揮しそうです。
一方、これまで見向きもされなかった音や振動、熱などから
微少なエネルギーを集めるエネルギーハーベスティング(環境発電)が現実味を帯びてきました。
この考え方はかつてからあり、自転車のダイナモ式ライトや
人が歩く振動をエネルギーに替える床発電もいい例です。
アメリカでは大勢の人の体温をエネルギーにして施設内の空調を最適化するという事例があります。
言ってみれば「体温発電」ですね。
そして、Wi-Fiの電波から発電する技術も開発されていますので、
これが商用化したら小型の電子機器類は電源なし・充電不要で使える日がやってくる!?
雨だれ石を穿つということで、発電方法のバリエーションが増え、
社会が変化していくことに期待したいですね。
そうそう、手っ取り早く発電するなら、足でこいで電力をつくる充電器を試しましょう。
スマホやパソコンの充電、扇風機や電気スタンドの使用を自家発電でまかなうのです。
しかも、ダイエットや運動不足解消になるかも!?
真剣にこいで発電し、上がった体温で発電できたらいいのですが、
ついうっかり冷房を強くしてしまいそうです…。
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古河電池株式会社 産業機器営業統括部 営業技術部