近年、宇宙への旅、宇宙での暮らし、または宇宙の恩恵を地上で受ける
ということが現実味を帯びてきました。
宇宙旅行と言えば、日本の民間人が体験してきたニュースが記憶に新しいですが、
その費用は2021年当時で約50億円、いや、それ以上と言われています。
ところが、数分間だけ無重力状態を体験するリーズナブルなタイプもあり、こちらは数千万円。
普通のビジネスパーソンでも節約したり資産運用したりして貯蓄すれば行けなくもないですよね。
近い将来は宇宙ステーション内に宇宙飛行士用のスイートルームや寝室ができそうなので、
国内旅行、海外旅行の次は宇宙旅行に出てみたいものです。
世界的に急拡大している宇宙ビジネスにも注目してみましょう。
これまで国家主導だった宇宙開発が民間活用へと広がっていて、
国内宇宙産業の規模(約1.2兆円)を2030年代に2.4兆円へ倍増させると日本政府が伝えています。
宇宙旅行など人が宇宙に行くためのビジネスに加え、宇宙での活動を支えるビジネス、
衛星データを活用するビジネスなどに大手企業やベンチャー企業が何社も参入しています。
衛星データの活用に関しては、さまざまな用途が期待されており、
地上でのビジネスはもちろん生活者も何らかのメリットを得られそうです。
例えば、人工衛星から稲の色を撮影して収穫時期を判断したり、
赤外線の反射を人工衛星で捉えて肥料が必要な場所を見極めたりできるのだとか。
ドローンやスマートフォンアプリと掛け合わせれば、
農業の効率化、人手不足の解消、収穫量の事前予測などができ、
おいしいお米の供給に役立ちます。
一方、山口県では衛星データを固定資産税の徴収につなげているというから驚きです。
建物や土地の状況を衛星データで把握し、AIで画像を解析。
人口減少社会における自治体の課題解決に宇宙が関係するなんて夢にも思いませんでした。
アメリカが主導し、日本も参画している月面探査プログラム、
アルテミス計画では、日本人宇宙飛行士を月面に送ることになりそうです。
しかも、月に長期滞在して人類が暮らせるかどうかを研究する予定。
すでに月には生き物が生きていくうえで必要な水が存在することがわかっているので、
月での暮らしは現実になるかもしれません。
月の水を水素と酸素に分解することで、水素を燃料にして発電に利用、
酸素は月で過ごす人間の呼吸に使えます。
すると、発電した電力を蓄電池に貯めることも考えられ、
小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」、
小型月着陸実証機「SLIM」に蓄電池を搭載した経験からも、
やがて古河電池製の蓄電池が月で使われることがあるかもしれません。
なおかつ、エンタメ関連企業が月での様子を地上にリアルタイム配信している途中で
古河電池の「FB」のロゴが映った!なんてことも考えられるわけです。
なにかと課題の多い世の中ではありますが、
夢と希望を持って未来に向かって進む年にしていきましょう。
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古河電池株式会社 産業機器営業統括部 営業技術部