古河電池株式会社(本社:横浜市保土ケ谷区、代表取締役社長:黒田修、以下古河電池)が開発・製造した宇宙用リチウムイオン電池が、2023 年9月7日、種子島宇宙センターから打上げられた「小型月着陸実証機(SLIM)」に搭載されました。
小型月着陸実証機SLIMの概要
SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)にて開発された小型月着陸実証機であり、この探査機で、重力天体の目標地点へ100mオーダーの精度でピンポイント着陸する技術を実証する計画です。また、将来の高頻度の月惑星探査の実現に貢献するため、小型で軽量な探査機システムの実現も目指しています。これら技術の実証により、月よりも制約の厳しい惑星への着陸や、月面サンプル回収の高頻度化などが、将来的に実現できる可能性があります。
古河電池製 宇宙用リチウムイオン電池
当社は、小型月着陸実証機SLIM搭載向けの宇宙用リチウムイオン電池として、ステンレスラミネート型リチウムイオン電池を開発しました。本電池は、従来よりも大幅な軽量化を実現し、SLIMの目標の1つである電池を含めた電源システムの軽量化に貢献しています。また、本電池は運用時において、日陰により太陽電池パネルからの電力供給が停止した際や、月着陸時に電力供給の役割を果たします。
当社は、これまでも宇宙用リチウムイオン電池の開発・製造をしており、小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」などの搭載実績を有しています。今後も宇宙空間という極限の環境で磨かれた技術力・品質力・ノウハウを活かし、社会に貢献してまいります。
古河電池株式会社 戦略企画部
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