古河電池の新しい挑戦。ただいまESS実証実験中!

ETCにEEZ、GDPにSNS…。アルファベットの略語、最近すごく増えている気がしますよね。

では、ESSとは何でしょうか?再エネの情報収集をしている人には馴染み深い略語かもしれません。

そう、ESSとはEnergy Storage System(エナジー・ストレージ・システム)、
電力貯蔵システムのことです。
太陽光発電を自家消費用途で導入する際、同時にESSを採用すると、再エネを効率良く
利用できるようになり、世界的に化石燃料への依存度を減らすことができると考えます。

しかし、古河電池は再エネ用途の蓄電池の開発こそしているものの、ESSに関しては未着手でしたので、
自社で試し、知見を蓄積して未来社会に貢献せねば!と、2022年11月に今市事業所(栃木県日光市)で
実証実験を始めることに。最初は、電子機器部品等の調達に苦労しましたが、プロジェクトチームと
今市事業所とで力を合わせて無事に準備を完了させました。

実際、導入したシステムについてご紹介します。

発電量24kWの太陽光パネルを採用し、工場内の事務棟屋根に設置。
発電した電力を蓄電池に貯め、パソコン、電算室、室内照明、
校内放送設備、プリンタおよび電気自動車に使用する仕組みにしました。

蓄電池は、古河電池が自社で開発した、充電・放電を交互に繰り返す長寿命の鉛蓄電池FCPシリーズ
リチウムイオン電池よりも低コストで導入でき、発火リスクが低いというメリットがあります。

蓄電池を収納するコンテナは、今市事業所のある栃木県の伝統工芸品、鹿沼組子(かぬまくみこ)
モチーフにデザイン。伝統を守りながら時代とともに進化する鹿沼組子と、これまでの技術力をもとに
革新を図り持続的な成長を目指す当社の姿勢を重ね合わせました。

ちなみに、蓄電池収納コンテナは建築確認申請が不要であるため、設置のハードルが低いのがポイントです。

また、実証実験中に災害がないことがいちばんですが、BCP(事業継続計画)も考慮に入れて、
停電時は、最大24時間、最低限の業務維持ができるよう、蓄電池と電気自動車のバッテリーから
放電できる
ようになっています。今後は、今市事業所が近隣住民の避難所や災害情報の発信基地、
モバイル機器の充電ステーション
になることで地域貢献できたら幸いです。

この冬は寒波を経験し、これからは初めての春を迎えます。
季節や気候とともに、どのような変化や課題が生じるのかじっくりと観察し、
今後のソリューション提案に向けて改善を続けていきます。
また、古河電池では、この実証実験を通じて脱炭素社会の実現を目指します。

「我が社も太陽光発電を導入したい!」いう企業様には、随時、情報提供できると思いますので、
ぜひお問い合わせください。


▼お問い合わせはこちら
fb-indst.sales@furukawabattery.co.jp
古河電池株式会社 産業機器営業統括部 営業技術部

冒頭の略語、どの程度わかりましたか?
ETC= Electronic Toll Collection System(エレクトリック・トール・コレクション・システム)
   有料道路の自動料金支払システムのこと。
   最近ではETC搭載車専用のスマートICが増えています。
EEZ=Exclusive Economic Zone(エクスクルーシブ・エコノミック・ゾーン)
   排他的経済水域のことで、日本は国土面積の10倍以上あります。
GDP=Gross Domestic Product (グロス・ドメスティック・プロダクト)
   ご存知、国内総生産。日本の名目GDPは世界3位(2021年)ですが、一人当たりGDPだと
   かなり低いんです。今後もGDPに注視していきたですね。
SNS= Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
   会員制交流サイト。プライベートはもちろん、名刺交換した相手と交流できるサイト、
   ビジネスパーソン同士がつながるサイトなどを活用している人も少なくないのでは?