ソーラーパネルと蓄電池、これまでは同時交換が不可能だった!?

2025年4月、東京都では新築建築物への太陽光発電設備の設置義務化が始まります。
すでに京都府および京都市では義務化され、神奈川県川崎市でも2024年度以降の施行を目指しています。
ようやく脱炭素化社会の実現に向けた大きな一歩が踏み出されたようです。

さて、太陽光発電設備ではソーラーパネルの他に、発電した電力を電気として使えるようにする
パワーコンディショナーや、電力を貯めておく蓄電池も揃える必要があります。
これまで蓄電池を用意せずに発電が抑制されていたケース詳しくはこちら)もありましたので、
ぜひ検討してみてください。

ところで、蓄電池を選ぶ際には何を基準にすればいいと思いますか?価格?性能?サイズ?
もちろんそれらも大切ですが、寿命に目を向けることをお忘れなく。
太陽光発電用の蓄電池は、現在リチウムイオン電池が主流で期待寿命は約15年。
パワーコンディショナーの寿命も10〜15年。ところが、ソーラーパネルの寿命は20〜25年と、
パネル交換の前にパワーコンディショナーや蓄電池の寿命がきてしまうのです!
せめて蓄電池の寿命が長ければソーラーパネルと同時に交換できるはずです。
再エネ発電設備と蓄電池の運用期間が一致すると交換計画が立てやすくなり、
ライフサイクルコストの面でも有利になるはず!
と、
古河電池では再エネ用途に使用できる超長寿命電池の開発をスタートさせました。

 

まず、当社では長年鉛蓄電池を主力製品としてきたことから、鉛蓄電池の特性を十分把握しています。
鉛蓄電池ならリチウムイオン電池よりコストを抑えられ発火リスクが少なく
処分する際はリサイクルが可能といったメリットがあります。
なお、鉛蓄電池は大きくて重いため広くて丈夫な設置場所が必要となりますので、
そうすると建屋建築のコストが上がり、施工にも時間がかかってしまうといった課題が生じました。

そこで、縦に多段積みにしたユニット構造を採用することで設置を容易にし、なおかつ設置面積の
省スペース化を実現しました。端子を前面に付けたことでメンテナンスもしやすくなりました。

肝心の長寿命化は、電池の部材や極板の耐久性を高めることで、最大使用年数を従来の15年から20年
引き延ばすことに成功。
低コストで導入できるけれども寿命が短いという従来のイメージを払拭し、
低コストはそのままに超長寿命になりました!
さらに今年になって、従来のFCP-1000S(1000Ah)の半分の容量であるFCP-500S(500Ah)も登場。
発電の規模や用途に応じて選択できるようになりました。

FCP-Sシリーズは、満充電をしてから使うスタンバイユースと異なり、充電と放電を繰り返す
サイクルユースに適した蓄電池です。よって、太陽が出ている昼間に充電し、夜間に放電する
太陽光発電ならではの使い方に向いています。また、太陽光発電は天候によって発電量が左右されますが、
蓄電池があれば曇天時や雨天時にも電気を使えるため、太陽光発電のデメリットを補うことができます。
さらに、商用電力が行き届いていない遠隔地(オフグリッド)での電源として、
また、停電時のバックアップ電源としても使えます。

新規で事業所や倉庫、工場などを建てるなら、鉛蓄電池を活用した太陽光発電、ぜひご検討ください!

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古河電池株式会社 産業機器営業統括部 営業技術部