- 古河電池の鉄道車両用アルカリ蓄電池は、過酷な使用条件での耐久性・長寿命性に優れた製品です。
- 1964年の東京五輪に際し開業した東京モノレールにも搭載されるなど、長年にわたり、日本国内の数多くの鉄道において実績を有しています。
- 古河電池のアルカリ蓄電池は、海外の鉄道にも複数採用されています。シンガポールのセントーサ・エクスプレスにおいては新車両への搭載から交換まで、古河電池のアルカリ蓄電池が採用されています。
古河電池株式会社(本社:横浜市保土ケ谷区、代表取締役社長:小野眞一、以下古河電池)の鉄道車両用アルカリ蓄電池は、過酷な使用条件での耐久性や長寿命性が特長です。当社は本分野において、長年にわたって実績と信頼を積み上げており、国内の数多くの鉄道事業者様に採用されているほか、海外の鉄道についても複数の搭載実績があります。2007年、シンガポールのセントーサ・エクスプレスの開業時および2014年に同車両が増備された際に、当社製アルカリ蓄電池が搭載されました。この度、4編成分の蓄電池が交換時期を迎えましたが、これまでの安定稼働を踏まえた信頼性や安心感などが評価され、再び当社製アルカリ蓄電池が採用されることとなりました。
セントーサ・エクスプレスについて
シンガポールのセントーサ島は、シンガポール本島の南に位置する島であり、リゾート地として有名です。2000年代より同国政府の政策に沿って、大規模な再開発が行われました。「セントーサ・エクスプレス」は、この再開発の一環としてセントーサ島へのアクセス改善のために建設された跨座(こざ)式モノレールです。小形・軽量化された車両と、リゾート島へのアクセスにふさわしいデザインなどが特長で、2007年の開業以来、順調に稼働を続けています。
古河電池の貢献
古河電池は、今回の交換のタイミングで、小形・軽量タイプのメンテナンス性を強化したアルカリ蓄電池を納入しました。本蓄電池は毎朝の車両起動電源として、また、停電時のバックアップとして車内照明・換気・通信などに使われます。モノレール車両は、必要な機能・信頼性を確保しつつ限られたスペースに主要設備を格納する必要があります。加えて、高架の軌道上を走行するため重量も制限されます。当社は、航空機用アルカリ蓄電池分野で培った小形・軽量化技術を活かし、鉄道車両用アルカリ蓄電池を生産しており、本蓄電池を提供することで、セントーサ・エクスプレスの安全・快適な公共交通としての価値を高めてまいります。また、本蓄電池はメンテナンスの負担が小さく、人手不足の現場やランニングコスト削減の観点からも有益です。
鉄道は環境負荷が低い移動手段として注目されて久しく、同時に、昨今では、経済成長と開発には欠かせない持続可能で強靭(レジリエント)な交通網・物流網としての役割も担っています。当社は鉄道市場に向け、耐久性・長寿命性・メンテナンス性に優れたアルカリ蓄電池を安定供給することにより、環境面・経済面・社会面の課題の解決に貢献してまいります。
古河電池のSDGsへの挑戦
古河電池は、「蓄える力、動かす力、見守る力で社会を支え未来を創造する」会社として、祖業である蓄電池・電源事業の領域を拡大させていくとともに、パートナーシップを通じて包括的で安全かつ強靭で持続可能な人々の暮らしを支えてまいります。また、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」のうち、当社が事業を通じて貢献できるものとして「目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「目標13:気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」も挙げられると認識しており、今後も、長寿命・高品質な蓄電池・サービスのグローバルでの提供を通じて、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
古河電池株式会社 新規市場拡販営業部
TEL:045-336-5063