2015年5月7日
益々、蓄電池に対するニーズが高まると考えています。それは今後、電気に対する意識が変わってくるからです。これまで、電気は無尽蔵に供給されるものと思われてきました。しかし、夜間の余剰電力さえ乏しい現在、電力使用量を可視化し、発電機や蓄電池を制御するエネルギー監理システム(EMS)は一気に普及し、電気は需給関係をモニタリングしながら、コントロールするものという意識が定着すると考えます。
一般的にも、「温暖化対策と経済成長の両立には省エネが極めて重要な役割を占める。」と指摘されています。世界で初めての電気自動車の省エネレース(2時間の走行)から20年目となります。参加者の皆さんが真剣に電気と向かい合った結果です。
同じ電気エネルギー、同じ走行時間での記録は、そのまま省エネ機器(電気自動車)を開発したことになりますが、走行距離が増えた分だけスピードが増し、その部分だけ安全対策が必要になってきます。弊社が、毎年、秋田県大潟村で開催している「ワールド・エコノ・ムーブ」も、電気に対してより意識的になってもらうための試みであり、その舞台を提供してきました。 約100Whのバッテリーを支給し、それ使って、2時間で、どれくらい走れるかを競う大会で、第1回開催から20年を経て、走行距離は約2倍に伸びました。 参加者が真剣に電気と向かい合った結果になります。
電気自動車の省エネレースが各所で展開、2014年は全5戦が開催、各大会毎にポイントを設定し、グランプリとしての表彰式は恒例の「ソーラーカー等電気自動車製作講習会」東海大学高輪校舎に於いて開催されました。
2014WEMGP入賞車両・チーム(総合)
Rank | GPNo. | Team Name | Car Name | Class | Total Point |
Distance (m) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | first step Aishin AW | つばさ54号 | O | 83 | 319,744.94 |
2 | 4 | PROJECT MONO ◇TTDC | MONO-F | O | 79 | 307,915.94 |
3 | 60 | Team ENDLESS | リボン Go! | O | 65 | 233,664.66 |
4 | 66 | チーム“ヨイショット!”ミツバ | ULTIMATE TESLA'14 | O | 56 | 172,570.77 |
5 | 77 | 仙台工業高等学校 定時制 | 不撓不屈03 | J | 50 | 217,783.59 |
6 | 5 | PROJECT MONO ◇TTDC | MONO-X^3 | O | 44 | 243,108.40 |
7 | 3 | アヒルエコパレーシング東郷 | Pursuiter | O | 41 | 192,993.48 |
8 | 6 | Orange Wary Tech | OR-3 | O | 39 | 205,759.50 |
9 | 98 | 長野県長野工業高等学校環境システム班 | Ver.GANMA | J | 37 | 163,731.16 |
10 | 99 | 栃木県立矢板高等学校機械技術研究部 | ブルーインパルス14‐B | J | 32 | 201,547.79 |
電気自動車の省エネレースが各所で始まっています。ワールド・エコノ・ムーブ(秋田県の大潟村)、同年からスタートした2014電気自動車エコラン競技(宮城県菅生)の両大会は、21年目を迎えます。どちらの大会とも優勝チームの記録(総走行距離)は初回と現在では2倍となっており、引き続き、今年も更なる記録の更新が期待されています。
エコノ・ムーブ関連
大会名称 | 2015年の開催日 | 搭載電池 | 供給電力量 | 備考 |
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①ワールド・エコノ・ムーブ | 5月4日~5日 | FTX4L-BS×4個 | 約110Wh/2時間 | キャパシタ 燃料電池搭載クラスあり |
②全日本袖ヶ浦EVエコランレース | 6月14日 | FTX4L-BS×4個 | 約110Wh/2時間 | EVレースと同時開催 |
③2014電気自動車エコラン競技会 | 8月22日~23日 | FPX1275×4個 | 約270Wh/2時間 | キャパシタ、フライフォイール国際レーシングコース |
④W.E.M.C. in NATS 2014 | 11月7日 | FTX4L-BS×2個 | 約55Wh/2時間 | キャパシタ |
(注)すべての大会が年間成績に基づくグランプリシリーズにて連携している。
(注)搭載電池とは大会毎に規定される公式電池であり、競技の要となるエネルギー媒体、車両規則を確認の上、入手されることが望ましい。
また、関連するソーラーカー・レースの大会は次の通りです。
ソーラー・カー・ラリー及びレース関連
大会名称 | 開催日 | 搭載電池 鉛の場合 |
供給電力量 | 備考 |
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①W.G.C.ソーラー・バイシクルレース | 8月8日~9日 | FPX1255×4個他 | 約110Wh/5時間 | ソーラーパネル、キャパシタ |
②W.G.C.ソーラーカー.ラリー | 8月9日~11日 | FPXシリーズ各種電池 | 約2.5KWh | ソーラーパネル、キャパシタ、燃料電池搭載クラス |
③ソーラーカー・レース鈴鹿 | 7月31日~8月1日 | FPXシリーズ各種電池 | 約2.5KWh | JAF、FIA公認、ソーラーパネル |