2018年9月18日
古河電池株式会社(本社:横浜市保土ケ谷区、代表取締役社長:小野眞一、以下古河電池)のシニア・フェロー 古川淳 博士(理工学)が、鉛蓄電池の開発に著しく貢献した研究者や技術者で構成される「The α/β Society」の25番目のメンバーに選定されました。本組織におけるアジア人の選定は初めてとなります。
「The α/β Society」は、25年前に豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)のDr. David Randとドイツの電池メーカーVARTAのDr. Ernst Vossが立ち上げました。毎年1名の新メンバーを指名し、鉛蓄電池に関する技術論文を共同で執筆するなどの活動をしています。
なお、本組織のメンバーのうち11名が、鉛蓄電池の科学と技術の発展に貢献したと世界的に認められた個人や団体に与えられる “The Gaston Planté Medal“の受賞者であります。また、同12名が、より有効な蓄電池の研究開発をした者を紹介する書籍 ”Innovators in Battery Technology”に掲載されています。古川は、この両方に該当する10人目のメンバーとなりました。
古川は1980年に古河電池に入社以来、キャパシタハイブリッド型鉛蓄電池UltraBattery(ウルトラバッテリー)の量産化と新車メーカー採用、アイドリングストップ車用液式および制御弁式鉛蓄電池の実用化、バッテリ・キャパシタモジュールの開発などに従事しました。UltraBatteryの開発に関しては、古河電池技術開発本部の2名および豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)のラム博士とともに2009年度電気化学会「技術賞・棚橋賞」を受賞。また2015年には、当社UB事業統括部員3名とともに日本イオン交換学会「技術賞」を受賞。2017年には、ブルガリア科学アカデミーからGaston Planté Medal (ガストン・プランテ・メダル)を受賞しています。
古川がThe α/β Societyのメンバーに選ばれたことについて、代表取締役社長の小野眞一のコメントは、以下の通りです。
「古川シニア・フェローが蓄電池業界において世界的に認められたことは、社としても大変名誉なことであります。従業員一同でこの価値と喜びを共有したいと思います。今回のメンバー選定の背景にある古川シニア・フェローの研究開発の成果は、絶え間ない努力と日々の探究の結晶であり、その姿勢に敬意を表します。本件を大きな励みとし、社会から必要とされる蓄電池の研究開発を一層推進してまいります。」
古河電池は、技術者をはじめ、多様な人財が集う活力にあふれた組織を目指しており、これからも高い技術を有する人財の確保や国際的な技術者の育成に努めてまいります。
古河電池株式会社 経営戦略企画室
TEL:045-336-5078