国内外の多くの人を魅了する街、東京。
江戸の頃に都市化が進み、17世紀末にはすでに世界的な大都市に成長していました。
当時、庶民が暮らしていたのは狭い長屋。長屋ですから、隣の家とは壁一枚でつながっており、
一度火事が起きたらすぐ火が燃え広がってしまいます。「火事と喧嘩は江戸の華」といわれるほど、
江戸では火事が多く起こっていたのです。ですから、大工は大忙し。
「江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ」というのも、家にお金を置いておいても火事に遭ったら元も子もない、
だったら今日のうちに使ってしまえ、明日の仕事もあるから問題ないということだったようです。
商家での火事に関しては、こんな話が残っています。
商家にとって大切なものと言えば、顧客名や未回収額が書かれている大福帳(帳簿)です。
これが燃えてしまったら、それこそ借金で店が火の車に。そこで、火事の際には大福帳を井戸に放り投げていたのだとか。
そして、火が収まったら、引き揚げに行く。すると、火事に遭っても素早くビジネスを再開できるのです。
とはいえ、水に浸かってしまったら紙がダメになってしまうのでは? と思いますよね。ところがどっこい。
大福帳は水に濡れても乾かせば復活する和紙製、さらに、墨文字も消えずに元通り。スゴいですよね!
さて、時が変わって現代。
かつて大福帳に書かれていた内容は、パソコンを経由してクラウドに保存するようになりました。
これなら、燃えてなくなることがありません。しかし、パソコンは電気を使います。
ということは、トラッキング現象に注意です。
トラッキング現象とは、コンセントとプラグの間にたまったほこりが原因で火災を招くもの。
ほこりや湿気が多い場所で発生するので、ときどきプラグを抜いて、乾いた布でお掃除するのがおすすめ。
タコ足配線も火災の原因になりやすいので、消費電力が大きい家電はコンセントに直接つないで使用。
万が一発火したら、コンセントからプラグを抜き、電気のブレーカーを落とします。
それから消火器などで消火しましょう。
また、近年はリチウムイオン電池を搭載したデジタルデバイスや小型家電からの発火が問題になっています。
東京消防庁の資料によると、充電中に最も多く発生していますが、製品を使用していない
「非充電中(待機中)」でも発生しています。
また、外からの強い衝撃が加わると、内部の正極と負極がつながってショートし、発火の原因になる場合もあります。
万が一発火した場合は、電池から煙や火花の飛び散っているときには近寄らず、
火花が収まってから消火器や大量の水で消火するとともに119番通報してください。
水が少ないとリチウムイオン電池と水が反応して、さらに被害が広がる可能性があるので、思い切って大量の水で!
備えあれば憂いなし。ぜひ覚えておいて、安心・安全なデジタルライフを送りましょう。
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古河電池株式会社 産業機器営業統括部 営業技術部