久しぶりの空の旅。
空港でのチェックインや手荷物検査、国際線なら出国審査でのパスポートの提示など乗るまでにやることがたくさん。
でも、その過程すらいままで以上にワクワクしますよね。
そして、知らない土地の歴史や文化に触れることはとても楽しいですし、
人によっては旅をきっかけに価値観が変わり、人生の転機になることもあります。
とは言え、環境意識が高まっている昨今。飛行機に乗る前に少しためらってしまう人も少なからずいるはず。
ヨーロッパではCO2排出量の多い飛行機を利用することを恥じる「Flight shame(飛び恥)」という言葉があるのだとか。
さらに、飛行機ではなく鉄道を利用する人が「鉄道自慢」をすることもあるそうです。
もちろん航空会社も飛行機がCO2をたくさん排出していることは認識していて、
すでにICAO(国際民間航空機関)では、
国際線航空機の排出するCO2を2050年には実質ゼロにするという目標を掲げています。
そのために、原油由来のジェット燃料に比べてCO2排出量を7〜9割も減らせる
SAF(サフ:Sustainable Aviation Fuel)を使う動きが世界的に起こっています。
日本では、2030年に国内空港で給油する国際線飛行機の燃料の1割をSAFに切り替えること
を石油各社に対して、政府が義務付けました。
2022年には航空会社や石油会社による「ACT FOR SKY」という団体が設立され、
すでにSAFの商用化、普及・拡大に取り組んでいます。
SAFは、使用済みの食用油(廃食油)、木質バイオマス、都市ゴミ、排ガス、CO2などから製造されます。
原料を見てみると、私たちの日常生活において不要なものが多く含まれていて持続可能な航空燃料と言えます。
飲食店の廃食油はこれまでも回収・リサイクルされていましたが、家庭の廃食油を回収する仕組みも登場。
札幌市は2006年に無料回収を開始し、現在回収場所を約400か所に増やしています。
また、東京都では2022年に東京都環境基本計画を改訂し、
「ゼロエミッション東京」の実現を目指してSAFの製造に向けたリサイクル事業を推進、
大手スーパーマーケットと協力して廃食油の回収を始めました。
ところが、ここで問題が!
航空燃料をSAFに置き換えるとなると、従来のジェット燃料の2〜10倍の製造コストがかかります。
原料を増やして量産するには、他の原料も視野に入れないといけませんし、製造側の技術革新も必要となります。
道のりは長いようですが、なるべく早く持続可能な航空燃料をつくらないといけないですね。
他方で持続可能性という視点で鉛蓄電池を見てみると、
使用実績の歴史の長さからすでに販売、回収、リサイクルの仕組みが確立しています。
その回収率はほぼ100%と非常に高く、実はとてもサステナブル!
もし鉛蓄電池を見かけたら、環境への貢献度が高いことを思いだしてみてくださいね!
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古河電池株式会社 産業機器営業統括部 営業技術部