昨年2022年、ペットショップやブリーダーで販売する犬や猫に対して
マイクロチップの装着が義務化されました。
それ以前に飼い始めた犬や猫にも装着するようにと国や自治体が働きかけています。
「マイクロチップ?どういうこと?」
と思った人も多いと思いますが、きっかけは、1995年の阪神・淡路大震災。
たくさんの犬や猫が迷子になり飼い主との再会を果たせなかったそうです。
そこで、飼い主の名前や連絡先情報を登録したマイクロチップを体内に入れて身元を特定することにしたのです。
そうは言うものの、マイクロチップそのものがよくわかりません。
「安全性は?」
「犬や猫に負担はかからない?」
「体内でなくならない?」
など気になることがいくつも。
さっそく、マイクロチップを紐解いてみましょう!
マイクロチップは一般的に直径約2ミリ、長さ8〜12ミリの非常に小さな電子標識器具。
IC(電子回路)、コンデンサ、電磁コイルからできていて、生体適合ガラスに包まれています。
専用リーダーから発信される電波を利用するため電池の必要はなく、半永久的に使えます
(なんと古河電池の活躍の場がない!)。
ペットの場合、埋め込むのは首の後ろが一般的。
注射器のようなかたちの挿入器で入れますが、
一度入れたら体内を移動することはほとんどないそうです。
ペット用のチップには飼い主の名前、住所、連絡先が紐付けられた番号をあらかじめ記録させます。
すると迷子になったときに専用リーダーで読み取ることで身元が判明し、
飼い主の元に戻ってくる可能性が高まるのです。
首輪のように脱落や消失することがほとんどなく、データが改ざんされることもありません。
さらに気になるのが、人体へのマイクロチップの装着です。
初めてマイクロチップが埋め込まれたのは1998年のイギリス。
それ以降、ヨーロッパやアメリカでは商用化が進んでいます。
スウェーデンの鉄道会社では手に埋め込まれたマイクロチップを乗車券にできる仕組みが導入され、
アメリカでは従業員にマイクロチップの埋め込みを推奨する企業も登場しています!
人間の場合は一般的に手の親指と人差し指の間の水かき部分に埋め込みます。
すると、手のひらをリーダーにかざすだけで、さまざまなことができるように。
たとえば、いまスマートフォンをかざして電車に乗ったり
コンビニで買い物したりしている人は、手をかざすだけで決済ができるようになりますし、
いまカードを使ってオフィスの鍵を開けている人は、カードレスで開け閉めできるように!
クルマだってキーレスでエンジンがかけられるようになるかもしれません。
また、人体にマイクロチップが埋め込まれれば、医療にも貢献できると言います。
事故や災害時にすぐ身元確認ができますし、
治療歴や服用薬の情報などを紐付けておくことで
さらに助かる命が増えると期待する声もあがっています。
人体へのマイクロチップ装着、今後、日本でも普及する日が来るのでしょうか?
そんな時代になったら、あなたはマイクロチップ入れますか?入れませんか?
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古河電池株式会社 産業機器営業統括部 営業技術部