マスクだけじゃない!アレまで海外依存!?

なければないで、人って工夫するのだなと思ったのがこの春のことでした。
 

マスクが売っていなければハンカチや手ぬぐいなどで自作して、
フェイスシールドがなければクリアファイルで作成し、
大阪の医療現場では防護服がないからと代わりに雨合羽の寄附を募ったり。
 

これまで、世界各国でつくられたものが、日本市場にあふれ、
なんでもお金を出せば手に入るという消費スタイルが
新型コロナウイルス感染症の影響で一変しました。
 

経済はどこまでグローバルであるべきなのか、世界はどこまで発展すべきなのか。
そして、経済と地球環境のバランスはどう捉えればいいのか。
世界中の人がいろいろな想いを胸にし、これまでの暮らしと
これからの暮らしを比較して考えたに違いありません。
 

さて、コロナ禍で明らかになったように、
日本ではさまざまなものを海外に依存してきました。
エネルギーに関しても海外依存度が高く、
2017年の日本のエネルギー自給率※1はわずか9.6%で世界34位※2。
世界的にはCO2を多く排出する化石燃料の使用をやめようという流れのなか、
石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料への依存度が約9割※3を占めます。
政府はようやく、非効率な石炭火力発電所を2030年度までに
段階的に休廃止する方向で調整し出したばかりです。
 

 

一方で、EU加盟12か国の大臣とグローバル企業39社のCEOが
「グリーンリカバリー・アライアンス」を結成し、
コロナからの復興経済対策で気候変動を重視することを訴える動きもあります。
 

そういった背景に加え、再生可能エネルギーの発電コストが下がっているため、
いまこそ、その割合を高める時期なのかもしれません。
 

国内に限って言えば、再生可能エネルギーの導入は
人口減少が著しい地方の活性化にも役立ちます。
例えば、太陽光発電には広大な土地が必要なため、都市部での導入は困難で、
自ずと地方になりますが、エネルギーを地産地消することで、
その土地の経済活動に利用でき、雇用が生まれ、暮らしが豊かになります。
余剰分の都市部への融通により、お金が戻ってくるメリットも。
さらに、発電した電力を蓄電池に貯めておけば、
自然災害が発生した際の停電リスクも軽減されます。
 

しあわせな未来を迎えるために、
いますべきことは、まだまだあるような気がしますよね。
 

古河電池では、今後も国内外における再生可能エネルギーの
利活用を自社の蓄電池で支え、
皆さんと一緒にエネルギーの明日を考えていきたいと思います。


 

※※1:一次エネルギーの自給率のこと。一次エネルギーとは、加工されない状態で供給されるエネルギーのこと。化石燃料、天然ガス、ウラン、水力、太陽光、風力、地熱などを指す。
※2・3:経済産業省資源エネルギー庁ホームページより

 

 

 

 

 

バーチャル旅行で、世界の電気事情を知る

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界各地で
経済、働き方、価値観などさまざまな面で影響を受けたのが今年前半。
緊急事態宣言が解除されたとは言え、まだまだ余談を許さない状況が続いているため、
海外旅行はだいぶ先のような気がしますが、

まずは、世界の電気事情を知るためのバーチャル旅行を楽しみませんか?

 

ちょっと想像力を駆使してみてください。
 

長いフライトを終え、ようやく着いた空港で両替をしてWI-FIを借り、ホテルへ。
チェックインして部屋に入ったら、まず電源の確認。
移動中に調べ物をしたり、SNSを見たりしてバッテリーが減った
スマートフォンを充電します。

 

ここで、ふと思ったことはありませんか?
海外と日本とでは電圧が異なるのに、いつから日本仕様のまま使えているのだっけ?

 

実は、スマートフォンやノートパソコン、デジタルカメラの充電器など
小型家電に関してはユニバーサル仕様が増加しており、
100〜240Vと表記されていれば、変換プラグを介して世界のほとんどの国で使えるのです。

 

ということは、各国の電圧は100〜240Vに収まっているということでしょうか?
では、バーチャル飛行機に乗って、訪ねてみましょう!


 


最初の目的地はニューヨーク。宿泊するのはリッチなエリア、マンハッタン。
想像の旅なので、贅沢してもいいですよね。
ここアメリカは120Vと低めでした。
 

次は、「アンニョンハセヨ」と韓国へ。こちらは220V。お隣の中国も一緒でした。


やはりヨーロッパにも行きたいので、イギリス・ロンドンへ。
ガイドブックで、バッキンガム宮殿やビッグ・ベンの位置を調べ、
ついでに電圧も調査。イギリスは240Vと高電圧でした。
 

最後は日本に戻り、電圧チェックです。
わが国は、世界の国々に比べて低い100V(一般住宅用)。
電気が普及し始めたときに、安全性を考慮し低電圧にしたと言われています。


ちなみに、ユニバーサル仕様以外の従来型の電化製品を海外で使う場合は、
たとえ、日本と同じ2穴・Aタイプのプラグ(アメリカ、台湾)であっても、
使う国の電圧を日本の100Vに変換して使うことになります。



電気事情は国それぞれ。
コロナが収束した後の海外旅行では、
ぜひ訪ねる国の電圧に注目してみてくださいね。