あんなものまでリユース!?江戸をヒントに、いざ循環型社会へ

最近、3R(リデュース、リユース、リサイクル)がだいぶ定着してきましたよね。
フリマアプリやリサイクルショップを活用した不要品の売買はもちろん、
デジタル機器、衣類、プラスチック製品を回収・再利用する企業も増えました。
古河電池では鉛蓄電池のリサイクルを相当前からやっています。

モノを買うときに以前より慎重になった、ブランド品や自動車、不動産など値の張るものは
リセールバリューを意識するという人もいますし、必要最低限のモノで暮らすミニマリストも登場しています。
大量生産・大量消費時代の終焉か、はたまたコロナ禍で片付けが流行った影響か。
物価高だから消費をセーブし、未来のために貯金・運用をしたいという心理もあるでしょう。
目的は何にせよ、モノを大切にするのはいいことです。

江戸時代は、いまよりはるかに循環型社会だったようで、当時は、家庭で直せるものは直し、
場合によってはリサイクル業者・修繕業者に依頼、リユースリサイクルするのが当たり前でした。
そもそも多くの人がミニマリストだったので、リデュース(ゴミを減らす)も自然とできていたようです。

おしゃれを楽しむ文化はありましたが、多くの庶民は古着を着ており、古くなったら
寝間着や布団のがわ生地にし、ボロボロになったら、赤ちゃんのおむつや雑巾にしました。
雑巾として使った後は焚きつけにして、出た灰は肥料にし、土に返すという循環ができていたって、
すごくないですか?

冷蔵庫のない時代、その日食べる分だけを買って調理するので、食品ロスはほとんどありません。
醤油や味噌、酢、酒などは木製の樽に入れて、使い古した樽は、明樽(あきだる)問屋が買い取り、
つくり直したり、たがを締め直したりして再利用。
取っ手が取れたり、穴が空いたりした鍋ですら修理して長く使いました。

さらに、人間の排泄物までリユースしていたというから驚きです
人口の増えた江戸の町では、当然ながら食べるものが必要となり、すると排泄物が増える。
近隣の農家では、都市部に野菜を売りに来た際に排泄物を買い取るか物々交換し、
それを肥料にしてまた野菜をつくっていたといいます。
排泄物を窓から外に捨て、伝染病が繰り返し流行していたヨーロッパとは異なり、
都市の衛生が保たれていたのです。
嘘か真か、ハイヒールが生まれた理由は、道に散らかった汚物を避けるためだそうです。

食べ物の話でもうひとつ。徳川吉宗が享保の改革で、農業を活性化させて
税収(年貢米)を確保したのですが、すると、農家では稲の収穫時に大量の稲わらが発生。
当時はこれを使い笠やみのにして日差しや雨を防いだり、草履にしたり。
もちろん堆肥にして田んぼに戻していました(現在も処分せずに利用することが推奨されています)。

すべては、世界が注目する、「もったいない文化」に通じているようですよね。
もったいないの語源は仏教用語の「勿体/物体」に否定を意味する「ない」が合わさったもので、
「本来あるべき姿が失われている」という意味です。
いまこそ、「もったいない」と向きあうことで循環型社会を目指してみようではありませんか。


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古河電池株式会社 産業機器営業統括部 営業技術部