韓国のキャッシュレス決済がものすごかった!

ここ最近、キャッシュレス化が一気に進みましたよね。
都市部だけでなく地方の小さな商店でもQRコードで決済できるお店が増えています。
支払いが早くできるのはもちろん、銀行に現金を引き出しに行かなくていい、
ポイントが貯まる、お金の管理がしやすくなるなどメリットがいっぱい
2023年には電子マネーで給与を支払うデジタル給与払い(デジタルペイロール)
制度が解禁され、すでに導入している企業もあります。

そんな日本は、さぞかしキャッシュレス化が進んでいるのだろうと思いきや、
実は、世界的に見るとキャッシュレス後進国
2022年時点のキャッシュレス決済比率※1世界10位で、わずか36.0%です。
ナンバーワンは韓国99.0%※1でした!!
なお、2024年時点の日本の比率は42.8%※2となり、普及は着実に進んでいます。

どうして韓国がここまでキャッシュレス社会になったのでしょうか?

きっかけは、1997年のアジア通貨危機。
政府がキャッシュレスによる消費拡大を狙って、クレジットカード(以降クレカ)振興策を実施しました。
例えば、利用額によって所得控除を設けたり、利用時に宝くじの抽選番号付きレシートを発行したり。
また、一定額以上の売上高のある事業者にはクレカの取り扱いを義務化
クレカ決済を拒否する事業者にはペナルティを課しました。

さらに、デジタル先進国でもある韓国ではモバイル決済も進み、
オンラインショッピングでもクレカ決済からより簡便な決済方法へと移行していきました。

そして、2022年には、外国人観光客のためのキャッシュレスサービスが登場。
ちょうど新型コロナウイルスの感染が落ち着き、日本では人々が久々の国内旅行を楽しんでいた頃でした。 

外国人観光客向けのこのサービス、主要都市の駅やホテルに設置されている多言語対応・
タッチパネル式の機械で、まずはプリペイドカードを発行します。
両替所ではパスポートを見せますが、その代わりに機械でスキャン。
日本円を投入すると、両替不要でこのカードに現地通貨のウォンがチャージされます。
そして、買い物の際はカードを出すだけで決済終了

市場や小さな飲食店、さらに首都ソウルから少し離れた地域でも対応していて驚かされます。
交通系カードと紐付ければ、電車やバス、タクシー代金の支払いにも使えます。
スマートフォンにアプリを入れておくことで、残高確認もできますし、
仲間と飲食代を割り勘したときにはアプリ間で送金もできます。

韓国のデジタル技術と何ごともスピーディに進めたい韓国社会の
「パリパリ(早く早く)文化」との融合といったところでしょうか。

旅行前は「現地でする手間が増えるな」と思いますが、
そんな思いがかき消されるほど画期的。ワクワクしました。

古河電池としては、こういった新しい技術やサービスに触れるたび、
刺激を受け、社会にどのようなバッテリーが必要なのかを考える
きっかけにしています。これからもがんばりますよ!

※1:(一社)キャッシュレス推進協議会 2022年の世界主要国におけるキャッシュレス決済比率
※2:経済産業省 我が国のキャッシュレス決済額及び比率の推移(2024年)


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