2019年2月22日

 

2019年2月22日午前、小惑星リュウグウへのタッチダウンに成功した探査機「はやぶさ2」。前身の「はやぶさ」に続き、この「はやぶさ2」にも古河電池株式会社(本社:横浜市保土ケ谷区、代表取締役社長:小野眞一、以下古河電池)製のリチウムイオン電池が搭載されています。

 

イラスト:池下章裕
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イラスト:池下章裕

「はやぶさ2」に搭載したリチウムイオン電池は、打ち上げ時と地球スウィングバイの際、探査機に電力を供給。また、「はやぶさ2」が地球の影を通過した約20分間、探査機の唯一の電源として「はやぶさ2」を支えました。本リチウムイオン電池は、「はやぶさ」に搭載したリチウムイオン電池と同様、高出力放電に強い設計としていることに加え、金星探査機「あかつき」用の電池開発で改善した寿命性能を受け継いでいます。2020年の帰還まで、「はやぶさ2」の太陽電池が使用できなくなった際に、姿勢を回復するための電力を供給する役割を引き続き果たしてまいります。

 

 古河電池は、1960年代に当時の科学技術庁 宇宙開発関連部門より人工衛星用蓄電池の委託研究を受けました。また1966年には、東京大学と科学技術庁より依頼を受けた人工衛星用蓄電池の開発に成功しています。以降、現在まで50年以上にわたり、H-ⅡAロケットへのアルカリ蓄電池の搭載、小惑星探査機「はやぶさ」および「はやぶさ2」ならびに金星探査機「あかつき」へのリチウムイオン電池の搭載、種子島宇宙センターの非常用設備への電源供給など、日本の宇宙開発に貢献してまいりました。
 


 

古河電池は、蓄電池・電源事業のもつ「蓄える力、動かす力、見守る力」で「社会を支える」ことを企業使命としています。今後も、培ってきた技術力で宇宙開発を支え、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

 

 

お問合せ先

古河電池株式会社 経営戦略企画室

TEL:045-336-5087